キャンプ 最初に買うもの
キャンプを始めたいと思ったときに最初に買うものってなんでしょう?
“テント”という答えが大半かなと思いますが、ワタクシの考える正解は、「マット」です。
キャンプと一言に言っても、ソロなのか家族となのか、友人となのか、いろいろな場合があるので唯一絶対の答えはありませんが、確実なのはマットがないととっても困るってことです。
キャンプを始めようと思うと、いろんなものを同時に買い揃えていかないといけないので、優先順位をつけることが大切です。そのためには、キャンプでなにがしたいのかを、何となくのレベルでいいので考えておくことが必要になります。焚き火だったり料理だったり、活動の部分は、回数を重ねるごとにやりたいことが出てきたり変わったりするものなので、最初からドカンと予算をかけるのはおすすめしません。
対して、睡眠はどんなキャンプスタイルだろうと必要です。一緒に行く人の人数も関係なく、必ず寝ないといけません。
しかも、しっかりと寝ておかないと翌日の活動が楽しめないばかりか、キャンプに行くこと自体が億劫になりかねないので、睡眠環境には徹底的にこだわってほしいんです。
睡眠環境ならやっぱりテントでしょ?という声が聞こえてきそうですが、最悪の場合、車の中で寝ることもできますし、雨が降らなければ野宿だって可能です。テントは、季節やキャンプスタイル、人数によって欲しいものがドンドン変わっていくはずだから、これも最初にドカンと予算を投下することはおすすめしません。
寝る場所が、テントだろうがコット(簡易ベッド)だろうが、車の中だろうが、家に比べて硬い地面の上に寝ることになります。固くて冷たい地面で寝ることによるダメージって、想像のはるか上をいきますからね…!
翌朝、ちょっとやそっとでは動けないぐらいのダメージになってしまいます。
そうならないようにするのが、マットの役目ってことです。
マットには大きく分けて3種類あります。
1つ目が、ウレタンマット
2つ目が、インフレータブルマット
3つ目が、エアマット
です。順番に見ていきましょう。
1.ウレタンマット
銀マットと呼ばれる表面にアルミが貼ってあるタイプもあります。厚みのあるマット、いわゆるホントに「マット」って感じのやつです。厚みはいろんなタイプのものがありますが、薄すぎるのは地面の凹凸をなくす効果も、断熱効果もほぼないからおすすめしません。ある程度しっかりと厚みのある(2センチほどはほしいかな)タイプを選んでくださいね。アルミの有る無しは特に大事じゃないです。それよりも収納方法のほうが重要で、裏表交互に折り曲げて四角くたたむタイプと、くるくる丸めてしまうやつとがあります。車とかへの積載を考えると、四角タイプの方が好みですね。
厚みがありすぎると収納サイズが大きくなりすぎるから、使う場所の温度などを考慮して選びましょう。
2.インフレータブルマット
“インフレータブル”は、「膨らませられる」という意味です。バルブを開くと自動的にある程度まで空気が入って膨らむタイプのマットです。マットの中にスポンジが入っていて、縮んでいたスポンジが戻る力を利用して空気を取り込む仕組みです。パンパンにして使うには、もう少し空気を別で入れる必要がありますが、ほぼほったらかしで使えますし、小さく縮めることができるので、使い勝手のいいマットです。わが家もメインはこれ!
3.エアマット
文字通り、空気を入れてふくらませるタイプのマットです。マットと言うよりは、エアベッドと言ったほうが近いものが多いですね。インフレータブルマットとの違いは、空気を入れることが前提なので、勝手には膨らみません。たくさんの空気を入れる必要があるので、電動のポンプを使う人がほとんどだと思います。厚みがあって快適さは段違いですが、何人かで一緒に寝ていると、他の人の動きが伝わってきて寝づらいという人もいるようです。小さなお子さんが喜ぶのは間違いなくこれなんですが、穴が空いたときにリカバリーが全くできないので、これだけを持ってファミリーキャンプに行くのは危険です。
ざっくりとした種類はこんな感じです。
それぞれ良さがあるので、状況に応じて選ぶしかないんですよね。初夏から秋にかけての行楽シーズンであれば、どのタイプでも問題はありません。個人的には、ウレタンマットはサイズの小さいものが多いから、寝相の悪い子どものことを思うと使いづらいなと思ってます。バランスを考えるとインフレータブルマットがどんな場面でも使いやすそうです。一種類しか使ってはいけないという決まりもないので、複数準備しておくとさらに安心ですね。
また、一言にインフレータブルマットと言っても、厚みや大きさは様々なものがあります。DODの「ソトネノ」シリーズは、厚みの違いによるシリーズなので、状況よ合わせた選択がしやすくなっています。
`寝床づくりに失敗してハードな夜を過ごすと、そのあとキャンプ自体にネガティブなイメージを引きずってしまいがちなので、ここだけは慎重かつ最初に選んでくださいね。同時にテントのイメージも持っておくと、サイズ選びでの悩みは少なくなると思います。